2020年6月19日

Eachine E160 登場

XKのK110, 120, 130の3兄弟でほとんど他のニューモデルが死滅した3Dマイクロヘリ業界ですが、先月あたりに久々の新作が登場してました。

Eachine E160 というモデルで、メーカーは小型クワッドで大御所に成長したeachine。ちらっと見えているXT30コネクタが示すとおり、なんと2Sのハイパワー機です。

…というか、まんまXK K130ですよね。これ。


しかしよく見ると相違点がいくつかあり、ただのOEMではなくK130の公式アップグレードバージョンと言えるようです。

  • テールモーターがブラシレス
  • テールブーム延長
  • テールブームに水平フィン追加
  • サーボがメタルギア化

その他詳細は不明ですが写真を見る限り、ローターヘッド加工品質、基板レイアウト、メインモーターも微妙に違います。上記のアップグレードが見事にツボを押さえているので、これらの細かい点も改良されている可能性はありそうです。
個人的に嬉しいのは、K130のまったく見えない凶悪ブラックメインローターに比べると、少しだけ明るい色が入っているので見やすくなってないかなーという点です。


テールの落ち着き具合は、ブラシレスの方が最大パワーはあると思うのでブローアウトの心配は無いと思いますが、コアレスモーターに比べるとモーターのイナーシャが大きいのが弱点なので、複雑な風が吹いてるときとか、ヘッドスピードを遅くしてゆっくり操作するときなんかにブラシモーターと比べてどちらが良いかは微妙な問題です。

でも値段もあまり変わらないし、今からK130を買うなら確実にこちらですね。

2020年5月30日

devo7eのスイッチ交換

devo7eでポテンシォ軸の他にもうひとつ傷んでくるところがメニュー操作用のスイッチ。
だんだんチャタがひどくなったり、反応しなくなったりします。うちの1台目は雨に濡らしちゃったのですごく劣化が激しくてほとんど反応しません。これも修理できれば半永久的にdevo7eを使えます。

まず、接点クリーナーとかで解決しないかなと思って分解してみると、まさかのタクトスイッチ! しかも表面実装…

いちおうサイズを測っておいたので、似たサイズのものを秋月で調達しました。台座の一辺がよくある6mmで、高さは台座が2mm、スイッチがさらに1mm上に出てるくらい。かな? と思い、6mm角高さ3.1mmのを購入…したつもりでいたんですが、よく型番を見たら高さ2.5mmのものでした。3.1mmは秋月には無いみたい。

外すときの基本は、ニッパーで切れる足を切ってしまう。部品全体をはんだで外すのは難しくても足だけなら簡単に外せます。くれぐれも無理をしてパターンをはがさないように。下の写真だと、左側2つのスイッチを交換しようとしていて、真ん中のスイッチはもう足1本を除いてニッパーで切れています。

はんだごてでひょいひょい外す

外れたらフラックスを塗って、吸い取り線で掃除すると完ぺきに取れます。

秋月スイッチを実装。下側の辺の真ん中の足は単なる固定足で動作に関係無いので無視して大丈夫です。パターンとしてはグランドに繋がってます。

で、上のほうに書いたように高さが0.5mmくらい足りないので、このままだとスイッチ操作感が凹みっぱなしで全然だめです。本体カバー側のスイッチを押す足に適当な0.5mmくらいの板を張り付けてスペーサーにしました。

というわけで無事ちゃんと操作できるようになりました。
秋月スイッチの方がクリック感が軽くて、一部だけ付け替えるとなんか違和感を感じますが、元々のスイッチがクリック強すぎなので、全部交換するといい感じになると思います。これでdevo7eの傷みそうなところは全て延命可能です。

高さ3.1mmで6mm角のタクトスイッチが無いかなあと思ってちょっとぐぐったんですが、もちろん製品は山ほどあるんですが、小売りで簡単に買えるところがなかなか無いですねえ。
楽天に出ているこれなんかだと、色も赤くて完全に同じものかもしれません。

2020年5月1日

devo7eのポテンシオ軸改善

devo7eをこよなく愛するわたくしですが、残念ながら2台あるdevo7eの両方ともにポット軸のガタがあります。具体的にはスティックを離してセンタリングした時に、右からやってきた後と左からやってきた後では違う値になるようになってきました。下のモニタ画面のように、チャンネル4の値がセンタリング時に10だったり20だったりしちゃうわけです。アナログなので±1くらいは我慢しますが、ここまでひどくなると操縦性にも悪影響があります。


で、世界の皆さんがどうやっているか調べていたら、別のdevoモデルですが原因を説明して解決までしているスレッドを見つけました。ポテンシオメーターそのものの劣化ではなく、ポテンシオ軸がはまるノッチにガタがあるのが原因で、そこに詰め物をすることで遊びが無くなる(zero play!)そうです。 英語でも遊びはplayっていうんですね。バックラッシュとかロストモーション、ヒステリシスで検索してもこういう記事が見つからなくて苦労しました。

というわけで解体してみました。小さいバネとかが多くてけっこう大変です。縦方向のポテンシオは簡単に外せるんですが、水平方向を外すにはほぼ全バラしないとだめです。
外したポテンシオメーターとジンバルユニット。
このダブルDカットされてる軸が、ジンバルユニットの上側に見えてる穴に刺さってるんですが、そこが緩いのでガタが生じるようです。
この軸に、アルミホイルを小さく切って巻いてみました。穴に押し込むときにちぎれてぐちゃぐちゃに圧縮されていると思いますが、目的がガタ取りなので問題ありません。

恒久的な解決になったかはわかりませんが、ばっちり全ての方向の遊びが0になりました! スティックから手を離せばいつでもこんなかんじ!

その他の情報としては、他の送信機用のホールセンサを頑張って移植する人もいました。3Dプリンタで頑張ってスペーサーを作ったりしてやっていますが、試行錯誤の手間がすごそうです。

もっとお手軽な方法は、似たような機能を持ちホールセンサ軸のある送信機に買い替えることです。以前は重量級のモデルしかなかったんですが、最近はパクリ騒ぎのあったJumperのTS8GかT12がdevo7eのような軽いモデルを目指しているようです。けど見た目がカクカクだし、けっこう高いんですよね…。
手に持った時のフィット感でdevo7eを超えるものはまだ存在しないようなので、しばらくこれで延命できたのは良かったです。