Bluetoothモジュールは、Bluetoothシリアルモジュールとして売られているもので、1200bpsをサポートしているものなら何でもOKです。
お金さえ出せば技適つき国産超小型モジュールなんかもありますが、最初は安物モジュールで室内テストからはじめるのが簡単だと思います。
バックプレーン付きで重いのを我慢すればHobbykingのも使えます。
ファームウェアによってマスター動作ができるのとできないのがあるらしいですが、今回はスレーブとして使いますのでどんなのでもOKだと思います。
ただ、安物モジュールはとにかく資料が付いてきません。基板が同じでもファームウェアが違うということもあるので、だめだったらあきらめて別のモジュールを買う、というくらいの覚悟が必要です。
goodluckbuyモジュールと同型品の資料はEGBT 046Sでぐぐるとそれっぽいのがあります。うちのモジュールは名称もPINコードも全てこのマニュアルと同じでした。
さて、モジュールを入手したら通信速度のセットアップをします。安物モジュールはどれも9600bps N 8 1の通信設定になってますが、BLHeliに繋ぐにはこれを1200bpsのN81にしないといけません。
詳しくはEGBT046Sのマニュアルを見ながらやりますが、スレーブモードの品物であれば、単にマスター(今の場合はパソコンとか)にバインドしていない状態ならセットアップモードになります。
この状態でモジュールのRXとTX、GNDを3.3VのUARTシリアルでパソコンに繋ぎます。うちでは毎度おなじみFTDIのUSBアダプタを使いました。
左上から反時計回りに、TX, RX, VCC, GNDです このVCCは3.2から4.2までの電圧が入力可能です。 リポ直結前提のすばらしい仕様ですね! |
なんというか・・・ もっと丁寧に結線してください。 こういうことしてるとよく壊れます! |
ここで注意が必要なのは、コマンドの区切りはENTERではなく、数百ms文字が来なかったらコマンドの末尾である、と認識される点です。ATくらいならタイプできますが、通信速度設定に必要な「AT+UART1」をずばばばっとタイプするのはかなり難しいです。しかも間違ったらへんな通信速度になって以後つながらなくなりますし。。
こういう時われら日本人はserial debug tool2という素晴らしいツールを無料で利用できるので、これを使うと簡単です。
こんなかんじに、送信ボタンで"AT+BAUD1"を一気に送ってやります。成功するとOK1200みたいな返事が返ってきて設定が記憶され、以降は1200bpsじゃないとつながらなくなります。
これでモジュール設定は完了です。
ちゃんと設定ができたか確認するために、このままの状態でパソコン側のBluetoothホストを動かしてペアリングし、Bluetoothモジュールとしての登録、シリアルポートの登録まで済ませておきます。
登録したパソコン側ポートと、serial debug tool2の通信速度を1200bpsに変更したものがお互いにシリアルポートとして通信できればOKです。
あとはTX線をモジュールから除去して、お好みでこんな感じにOverskyコネクタ用JSTプラグを付けたりします。
あとは、RX, GNDを(この写真の場合はOverskyコネクタで)BLHeli serial mod 入りのESCに接続。VCCをリポの+端子に無理やり繋げば接続OK。
ほとんど自明ですがこちらも一応結線図 |
そしてヘリの電源をONしたら、BLHeli monitorで登録しておいたシリアルポートにconnectすれば通信が開始されます。あとは飛ばして遊ぶだけ!
モジュール追加による重量増が心配ですが、安物モジュールなら1gで済むのでほぼ問題ありません。