miniCPのパーツ話題を2つ。まず一つ目はメインギアです。
miniCP/superCPの純正61Tメインギアは、アウトランナーブラシレス化すると若干小さくてモーターとサーボが干渉することと、たいていは燃費のために少しでもギア比を稼ぎたいのでgeniusCP用の64Tが推奨されてきました。
ただgenius用ギアは薄っぺらですぐなめちゃうのと、意外にwalkera純正ギアは高いので、白くて厚みのあるサードパーティの64Tメインギアがよく売られています。(例えば
ヘリモンで236円)
この白いギアは耐久性も高くて良いのですが、軸の部分がダブルDではなく普通のDカットで、ギアの歯ではなくここが一番なめやすいです。金属シャフトを使ってる人はネジ止めしちゃう手もありますけど。
うちでも先日このDカット部分がするするの円になっちゃって慌てて交換部品を探したんですが、買い置きを使い切って欠品してました。
そこで、同じ2.5mmシャフトの0.5mmモジュールを採用してるHCP80 (V933)のメインギアが使えないかなーとパーツボックスから掘り出したら…
どう見てもヘリモンで買ったサードパーティ64Tギアと同じものです。もちろん歯数も64T。
こっちなら
2枚で$1.4ですから、急いでないときに買い置きしといて損は無いですね。
さらに未確認ですが、HCP80のメインギアと互換性があると言われているV977のギアや、メインシャフト周りのパーツも流用できるのかもしれません。
ここで少し話は飛びますが、miniCPを飛ばしていて、風の中を走らせたいと思って重いブレードを使うと、極端に敏捷性が落ちます。いくらDRを上げても純正ブレードの時のようなぎゅんぎゅんフリップはできません。
一般にブレードを重くすれば敏捷性は落ちるものなので仕方ありませんが、他のヘリだとその分ヘッドスピードを上げてDRを入れてやれば、パワーが足りている限りいくらでも敏捷にできます。
例えばV922/mCPx系はパワーさえあれば本当に異常なまでに高機動設定にできます(たいていはパワーというよりテールが負けるのでほどほどで妥協せざるを得ない)
サーボ負けかと思ってサーボの電源を5Vや2S直供給にしてみたこともありますが、全く改善される様子がありません。そもそもminiCPのサーボは測定したことがありますが大きさの割りにかなり高トルクです。
で、ふと基本を思い出して、スワッシュをめいっぱい傾けたときにブレードのサイクリックピッチがどのくらい付くか比べてみました。
というか、比べるまでも無くスワッシュを並べた時点で出力腕の長さがまるで違いました。
|
左がV922スワッシュ 右がminiCPスワッシュ 外側の腕の長さはそんなに違わないのに内側の出力腕が倍くらい違います |
気になって他のヘリも見比べてみると、bladeシリーズの130XとV922はやっぱり内側の腕がかなり長いです。nano CPxは若干短めでminiCPとの中間くらい。V933は以前調べたようにnanoCPxより少し長め、そして敏捷性が低くて悩んでたV120D02SはminiCPとほとんど同じ比率でした!
スワッシュ内外のレバー比は、比率自体はジャイロやDRの設定で吸収できる面もありますが、スワッシュの傾き具合には限界があるので最大角だけは内側の腕が短ければ絶対に稼げません。
それならってことで、実験的に無理やりV922スワッシュをminiCPに付けてみましょう。
まずはARピンを無理やり植え込んで
装着!
く、苦しすぎる… V922スワッシュは前後の長さだけが長いので左右サーボの腕が斜め後ろにすっ飛んでます。
しかしまあ、それでもサイクリックを倒したときのピッチはこんだけ違います
miniCP純正スワッシュのとき
むりやりV922スワッシュを着けたとき
確かにこれだけ最大ピッチが違えば敏捷性に差が出ても不思議ないですねー。
こうなったら気になるのは2.5mmシャフトで正三角形の流用できるスワッシュが無いか、なのですが、ここで最初のメインギアの話題に戻って、2.5mmシャフトと判明したV977用はどうなんだろー? と思っている次第です。
BGの画像を見る限り、bladeスワッシュには負けるけどwalkeraのよりは内側が長そうだし、出力腕が長短二種類あるのである程度の改善は期待できそうですね。
ただ、新型についてるはずの金属フィッシュアイが無いパーツしか見つからない…
まあ、2.5mmシャフトと言えばV933も当然流用候補なんですが、あの小さいボールとロッドに2Sモーターのパワーを突っ込むのはさすがに気が引けて…
miniCPはそれでも軽いブレードで飛ばせば敏捷に動くからまだいいんですが、V120D02Sは流用スワッシュが無いことにはどうにもならないので期待しています。