私の130Xは購入後20フライト全くなんのトラブルも無く飛んでいますが、ヘリ部長の新品箱出し130Xは、買った直後からテールギアケース破損、テールローターシャフトベアリングガタ、テールギアDカットなめと、テール周りのトラブルが続出しました。
結局トルクチューブ後端がはまるDカットなめが非常に多いということを学習してからは、そこを重点的にチェックするようにしてテールトラブルは沈静化しました。
そしていきなりパワーアップのためにSPINモーターを取り付けてから、謎のサーボ死亡が始まり、連続4個のサーボが死に、まだツン子の呪いが続いています。
で、4個中少なくとも2個の原因が判明したのでそこについて書きます。
130Xのフロントサーボは、メインシャフトのコーンギアとモーターの間に位置しています。それはいいのですが、このクリアランスが厳しすぎて、後ろ側はサーボの基板面がコーンギアに接触しそうです。前側は純正モーターなら余裕がありますが、SPINモーターを付けると今度はモーターのアウトランナーがサーボのロッド取り付け樹脂(上下に動く部分)に接触します。
サーボの基板面とコーンギアのクリアランス。ほぼ無し。 |
別角度から。ギアが黒いチップに今にもかすりそうです。 |
で、純正プラギアならまだいいんですが、純正オプションのメタルギアに交換すると、びみょーーにギアが大きいらしく、フライト中にサーボのトランジスタやFETを削ったり吹き飛ばしたりします。
ヘリ部長の機体では、サーボ死亡のうち3回がフロントサーボで、そのうち2回が下の写真左のように6ピンのチップ(FETかな?)がまるごと吹き飛んだケースでした。
基板の下端についている四角いのはCPUだと思いますが、その上方にある黒チップのうち、中央ちょい左には3本足が上下に2つ並んでいて、その右側には6本足が上下に2つ並んでいます。
モーターを両方向に駆動するHブリッジ回路は、モーターの正転、逆転にそれぞれトランジスタとFET2系統を必要としますんで、3本足がトランジスタ、6本足がデュアルFETかなぁ?と思いますが定かではありません。
なんにせよ、左右に並んだトランジスタとFETと思われる石の、上のペアがサーボを下に下げる用。下のペアがサーボを上に上げる用です。
なので、この写真のように上のペア側のFETが吹き飛んだ場合はサーボが上がるけど下がらなくなります。手でモーターをくるくる回してサーボを十分下げてやると、途中で突然反力が働きだしたり、上方向には動いたりするのでCPU部分は生きていてブリッジの片チャンネルが死んだだけだとわかります。
こういった場合はFETかトランジスタを、他のサーボ基板から移植するか、または相当品を手に入れてきて貼り付ければ直る可能性が高いです。今回は明らかにFETが物理的にロストしていたので、上下とも全く反応しないけどFETは残っているもうひとつのサーボからFETを移植し、フロントサーボ3つのうち2つが復活しました。(ということは、もうひとつの死亡サーボのFETは運よく無事だったということですね)
コーンギアは、ちょうど上のペアのトランジスタを削りFETの角にひっかかって吹き飛ばすような位置にあるので、上のペアのチップが破損するケースは多いようです。
こちらの掲示板では
- サーボの取り付けにシムをはさむなどで、できるだけサーボを機体前方に寄せる。
- メタルギアのエッジを少し削る
- ギアの金属ダストで基板がショートしないように、フロントサーボの基板面をテープで保護する
という対策が提案されています。どれも大変もっともな内容です。
HH自身もこの問題は認識しているようで、もっとも削られやすい位置にある、上のペア側のトランジスタの位置を少し下に移動するパターン改良をしています。掲示板にある写真は対策前の基板、私の貼り付けたヘリ部長サーボの写真は対策後の基板です。すこーしだけトランジスタ位置が下に寄ってますね。
FET破損以外の理由で死んだフロントサーボと、これまた原因不明で死んだテールサーボの故障モードはまだわかっていません。
1ヶ月ほど前に買った130Xですが、ヘリ部長の機体は左スワッシュサーボのみが対策前の基板という混載状態でした。てことは最近の130Xサーボ品薄騒ぎは、このトランジスタ位置の改良で生産を一時止めたせいかもしれませんね。
いずれにせよ、nanoCPXやmCPXと違って、デュラブルなはずのリニアサーボがかえってアキレス腱になっている状態なので、可能なら社外ロータリーサーボに入れ替えたいと思っている人も多いと思います。
テールサーボには元々そういう選択肢が用意されていますが、スワッシュサーボはマイクロヘリのカーボンフレーム+アルミアタッチメント+Hitecサーボというとてつもない高額コースしか知られておらず、そこまでするくらいならサーボ買いだめしたほうがマシです。
取り付け方法を自作でどうにかするコースであれば、まずテールサーボは非常に小型のHK5330を使って飛べている人がいます。テールサーボは取り付け自由度が高いので試すくらいは機体を台無しにしないでもできそうです。
フォローした人も快調に飛んでいるようですが、なにしろかなり小さくてトルクも純正リニアの半分しかないサーボなので、寿命の面では不安があるという声が出ています。
このサーボはいくつか持っているのでもし今のテールサーボが死んだら試したいと思います。
スワッシュサーボもマイクロサーボを試している人が何人かいますが、まだ取り付けやすくて定番の改造コースというのは無いようです。
はじめまして。RCヘリ初心者のとぅーしゃんといいます。
返信削除いつも楽しみに拝見させて頂いております。
今回のサーボ基板破損の件ですが、サンハヤト等で販売している
基板絶縁用塗料を使用すれば、ある程度の予防にはなりませんか。
昔自作基板には、必ずと言っていいほど使用していました。
物理的予防にはなりませんが、電気的予防には貢献すると思います。
今後ともよろしくお願いします。
とぅーしゃんさま、はじめまして。
削除ありがとうございます。今後ともよろしくお願いしますね。
おぉ、そんなものがあるんですねぇ。塗料ならテープと違って厚みを取らずに絶縁できそうですね。
(ただその後FET貼り代えの必要が生まれるとチップを外しにくいかもしれませんが)
むき出しで鉄粉を浴びるのは、運が悪ければ1フライトでも燃えると思いますんで、スペアサーボを買ってきたら装着前に絶縁塗料、てのも良さそうですね。
sachihoさん、こんにちわ!
返信削除フロント側サーボのクリアランスはご指摘の通りほとんどありませんね!
でもアウトランナーやメタルAギアとの接触は今のところ起きてないです。
発売直後の機体なので、サーボも対策品じゃないはずなんですけど…。
フレームのネジが何本かスルスルなので、ヒューズになってるのかもしれませんけど(笑)
ほんとに、ウチの130Xも快調そのものなんですが、Bokkinenさんちの子も電気的にはかなり良い子ですよね。
削除ただクマー隊長さんをはじめ、整備経験値の豊富な人たちでもツン子にとりつかれた人のサーボはばんばん壊れているので・・・なんでしょうねえ。普段交換しないところ…たとえばメインフレームの整形ばらつきがあるのかもしれませんね。
sachihoさん、こんばんは
返信削除凄い設計ですね~!
こんな大胆な構造設計は日本人には信じられませんねぇ~(^〇^;)
お帰りなさいませー。
削除ほんとほんと。クリアランスの件は、ホンダエンジンみたいに生産時の公差に自信があれば百歩譲ってアリだとしても、基板面に鉄粉がどばどば付着する設計ってありえないですよね!
Takano様
返信削除130X素直そうで良さそうなんですけどね〜。これ見ちゃうやっぱりv120でいいやって思っちゃいます。
って、v120のテールの壊れやすさと不安定さに比べたらマシかな〜?
やっぱ、テールモーター駆動の機体が欲しいです。
うーん、130Xは仲間内で5機稼動してますが、どれも快調ですね
返信削除私はそのうちの2機維持してますが、サーボの故障は寿命(接点の擦り切れ)のみです
ちなみに2機ともspin8000を積んでます
運もあるんでしょうねぇ
nobさん
返信削除V120との最大の違いは純正で2Sのバカっパワーだと思いますんで、さくさく2Sにしちゃう人にはどっちでも一緒だと思います。
サーボはよく壊れると聞くんですが、こんな単純なものが訳も無くほいほい壊れるとは思えないので、故障原因をひととおりつきとめれば快適に暮らせるかなーと思っています。
テールは私のはまだ平気ですが落とせばすぐ壊れるらしいです。やっぱり練習には(性能は少し劣ってても)モーター駆動が気楽でいいですねー。
MOさん
ご、5機稼動… Bladeのデモフライト集団みたいでかっこいいです。
やっぱり上手な人がちゃんと整備して飛ばせば壊れないんですかね。。
私のは残念ながらこの先墜落させまくりでいろいろ故障すると思いますが、今の快調な状態に戻せるようにいろいろ経験を積んで情報共有したいと思います。
spin8000は定番改造みたいなので、いきなりサーボと接触したヘリ部長のフレームはよっぽど歪んでるか呪われてるのかもしれないですねえ。
今ごろextremeフレームに交換してるはずなので、お下がりのツン子フレームを借りて寸法をいろいろチェックしてみます。
飛ばすのは下手です、いつまでたっても上手くならない...
返信削除帰宅後、メンテナンスはかならずやってます。
小さいヘリは神経質なので。
テールギアのDカットなめは以前は結構発生しました。
最近は、墜落したり、地面で擦ったり、少しでもショックを与えた場合は
問題なく見えても新品に交換してます。
(Cギアはメタルなので、Dギアを交換)
勿体無く感じますが、痛んだまま飛ばして飛行中にDカット舐めで墜落した
経験が何度もあるので、長い目で見ると結果的に経済的ですね。
※まめに交換するようになってからは飛行中のDカット舐めはありません。
1Sマイクロだと、飛びがおかしかったら初めて調べるって感じで、異常がなければキャノピーすら外さず飛ばし続けちゃいますけど、2S以上になると立ちゴケ程度でも思わぬ損害が出たりするのでフライト後のチェックはしたほうが良さそうですね。
返信削除Dカットなめは、発生しやすいうえに外からチラッと見てもなめてるかどうかわからないので困りますよね。
純正ギアだと全部セットでしか買えませんけど、社外品だとテールのよくなめるギアだけ安くまとめ販売してる時があるそうなので、そういうとき買いだめしておいてMOさんみたいに頻繁に交換するのが一番良さそうですねー。
Extermのフレームは前サーボ固定用に左右2枚づつスペーサが入っていました。
返信削除2枚とも入れると0.5mmくらいFETとギア間で隙間ができました。
1リポ正常に飛んで、2リポ目の最後にCギアのDカットなめでクルクルパー墜落終了しました。 また修理ループが始まりそうな予感が・・・・
Extermのフレームは剛性も高く見た目がかっこよくなったので気に入りました。
ヘリ部長さんですね。
返信削除こんにちわ。
私はAギア:純正オプション、Bギア:extreme、Cギア:extremeとHKRC、
Dギア:純正樹脂 を使ってます。
Bギアは純正でも良いのですが、墜落時に紛失してしまい、純正は高価なので
extremeを使ってます。
上記+spin800の組み合わせで飛行中のDカット舐めは発生していません。
Dギアもメタルにすると、墜落時にBギアが欠けたり紛失したり、C+Dギアが両方
舐めたり、テールシャフトが破断したりと、結果的に高くついてしまい、
今の組み合わせに落ち着きました。
あと、ヘッドはストックのプラヘッドで十分なのですが、リンク部分が折れやすい
ので、最近はHKRCのメタルを使ってます(ストックのプラ製より安いです)。
あと、テールブームは簡単に裂けて、テール不調の原因となりますので、
ひねってみて柔いと感じたら交換してます。
以下の3mm角パイプを切って使ってますが、問題なく使えてます。
(多少太くてテールケースに入らないので、端の部分をペーパーがけしてます)
http://www.kkhobby.com/SHOP/FS041.html
>貝塚ぶちょう
返信削除ホバリング1リポ達成おめでとうございます・・・
ま、まあメカトラブルなら理由がわかるので対処可能ってことで・・・
サーボの予備も2個できましたしー。
>MOさん
意図的に1枚だけ樹脂にしてるってことですね。
純正の樹脂ギア4種セットと、HKRCのメタルギア4種を持ってるんですが、一度に全部メタル化はしないように注意して入れ替えていこうと思います。
そうそう、なぜか気がついたらHKRCのブレードグリップを買っていてびっくりしたんですが、あれたった$7.9なんですね。ホントHKRCパーツは価格破壊です。
MO様 はじめまして。
返信削除テールブームはまだ大丈夫そうです。
私の130Xは殆どまともに飛んでいませんが、
テールケースは輪の部分が千切れたり、ユルユルになったりした為
もう3個も買いました。
そこに付いてるフランジベアリングも買いなおしましたが、
直ぐにガタガタになったので現在V120D02のベアリングを入れています。
今度お勧めの金属Cギアを試してみます。
Sachihoさんの絶好調の130Xを恨めしく眺めながら
せっせと修理に励みます。